転職活動について
最近しばらく転職活動をしていた。
転職時期は少し先なので、まだ活動は続くのだけれども、いろいろと紹介やスカウトを受ける中で、考えたことを書いてみる。
今回の転職にあたって、エージェントサービスを利用した。
年収交渉と、転職の情報やノウハウ、企業への事前の情報共有などを考えると、転職者側のメリットは非常に大きい。
また、エージェントサービスはコストがそれなりにかかるので、人に対してお金をかける意識のある会社を選別する意味でも良いと思った。
それに、対価を払って手に入れたものには、人はそれなりの価値を持って扱う。
期待されている方が、その後のモチベーションに繋がると思う。
自分の仕事の特性上、どういう業種で働くかというのはあまり問題ではない。
なので、会社をどういう風に絞るかというのは結構難しいところだった。
今までの仕事の延長線上にはコンサルティングファームとかも候補に上がっていたけど、そもそも仕事のために長時間頑張りたくないのがはっきりしたので、今回は見送った。
ワークライフバランスという言葉が一人歩きしているけど、それってつまり仕事と同じレベルでその人のプライベートを尊重するということだ。
根本的な考え方、生き方のところなので、文化として企業に浸透しているところじゃないと、付け焼き刃でどうこうできる問題ではないと思う。
なので、今回は残業を少なくして帰ることについての理解が高い会社のみを選んで応募している。
見ている中での印象ではIT系の企業や、女性比率が高い会社なんかは考え方が進んでいる可能性が高いと感じた。
人生を充実させるには、時間当たりの密度を上げて行くことが大切で、それには時間単価の上昇が必要だ。
時間単価の上昇がベースにあった上で、お金がいっぱい欲しい人はたくさん働けばいいし、そうじゃない人は定時できちんと帰って、それで生活が成り立っていくというのを社会として確立していく必要がある。
仕事以外の活動が今の基準ではお金に換算できないとしても、人が活動すればそれは国としての繁栄につながっていく。
一般的な感覚と違うかもしれないけど、人生であと何回転職するかというのを考えると、どれくらいのスパンでどういうスタンスで働くべきかというのが問題になる。
あまり働きたくないでござるという気持ちは強く持ちつつ、効率よく良いお給料をもらうには、自分のスキルをその時一番必要としているところで働くのが一番だ。
そしてそれが労働市況が良い時であれば、更に効率は上がる。
転職情報をいろいろ見ていると、それぞれの年代で求められるスキルや経験というのが分かってきたので、それをベースにどういうスキルが身につけられそうかという点を主眼に選別していきたいと思う。
やはりIPOとか、上場企業の連結決算業務なんかは重宝される経験で、早めにやっておきたい気持ちはある。
資格をとるのは分かりやすいんだけど、それが有効なのは若いうちで、あとは経験がものを言う。
ただ、転職しすぎもあまり心象は良くないし、企業としてはせめて採用にかかるコスト分を償却してから出て行って欲しいと思っているだろう。
長期で働ける制度や賃金体系をきちんと整えているところであれば、ずっといるのも問題ないだろうけど、その職場でしか使えないようなスキルしか身につかないのであれば、長居は無用のリスクである。
そんなことを考えながら、面接の準備を進めているのであった。
げんちゃ1450字 60分